グーグルに検索語入れると、「あ、これのことでしょ」って感じで、世の中の人がよく検索するフレーズを自動で埋めてくれる「オートコンプリート」。たまに「えっ」て思う候補ありますよね。
例えば英語で「Do all men(男はみんな)」と入力すると...
Do all men cheat(浮気するのか)
Do all men carry HPV(HPVもちなのか)
「Do all women(女はみんな)」と入力すると...
Do all women cheat(浮気するのか)
Do all women have cellulite(セルライト [尻・太腿につく脂肪] もちなのか)
日本語で「なぜ男は」は「なぜ男は35歳を境に狂い始めるのか」、「なぜ女は」は「なぜ女は30歳を境に狂い始めるのか」...まったくトホホなわけですが...
ここに自分の名前を入力すると犯罪を匂わす言葉が候補にあがり、選ぶと中傷記事に飛ばされてしまう日本人男性が「そのせいで数年前に突然失業し、その後も就職が困難になった」として、プライバシー侵害でグーグルに表示差し止めと慰謝料を求める裁判を起こしました。
3月に東京地裁が男性の仮処分申請を認めたんですが、グーグルからはなしのつぶてなので再度訴えたもの。
グーグル側は「このようなケースは極めて稀。人間が介入した結果起こったものではない。また、データは最新の状況を反映するよう頻繁にアップデートされている」と反論してます。
類似の判例としては2010年4月にイタリアで「自分の名前を検索すると『truffatore(詐欺師)』、『Truffa(詐欺)』が候補にあがる!」と怒った男性がグーグルを訴え勝訴しているほか、同年パリでも「自分の名前を検索すると『レイプ犯』とか『悪魔信者』が候補にあがる!」と怒った男性がグーグルを訴え勝訴してます。
因みにこれ、同姓同名の別人がガチで犯罪やってるわけじゃないんですよね? 宮崎勤と同姓同名の人、みたいな。その可能性がないことを確かめたかどうかが、記事を読んでも今ひとつハッキリしない気がしました。
[毎日, 時事, Kyodo via TheRegister]
MOLLY OSWAKS(原文/satomi)