Twitterで「人気者」になるための6ヵ条なんてまどろっこしいことしてられっか!...という人が世の中には結構いるようで、今フォロワー売買市場が密かに成長してるって知ってました?
7月20日のコロラド乱射のドサクサに紛れてオバマ対立候補ミット・ロムニー氏のフォロワーが突如10万人も増え「もしやフォロワー買い?」と騒がれていますが、政治家に限らず市民の間でも今ちょっとしたブームになってるんですよ。内幕に迫ります。
大統領候補はフォロワー買いも大胆
サクラのフォロワーと言えば、一番目立つのは大統領候補です。上のチャートはツイッター動向を追う140ELECTがまとめたものですが、それまで1日3000~4000人ずつ増えていたミット・ロムニー次期大統領候補の新規フォロワー数はコロラド乱射当日の20日なぜか一挙に2万3926人増え、21日には9万3054人、22日には2万5432人と伸びが突出しているのがわかります。
遊説中ならまだしも、急増した時はちょうど選挙区回りをお休み中。別表でわかるように...
...RT(オレンジ)とリプライ(赤)は横ばいでフォロワーだけが急増してるのです。実際にフォロワーを買ったことを示す証拠はないけど、誰が見たっておかしいですよね。
フォロワー買い疑惑ということでならニュート・ギングリッジ大統領候補の方が先輩格で、昨年、元選対スタッフがGawkerに「ギングリッジ陣営は偽アカ大量に作ったりしてフォロワー数を水増しする仕事を業者に委託している」という内幕をリークし、ど~れどれ~とソーシャルネットワーク動向分析のPeekYouが調べてみたら本当に「フォロワーの92%は偽アカだった」んです。
政治家は支持者を増やすのが仕事とは言え、いやはや...。
400円もあれば400人から8万人買える
フォロワー買いはツイッターに明確に禁止されてるわけじゃないので、検索すればゴロゴロ出てきます。例えば一番手軽なのは5ドルの仕事人が集まるサイト「Fiverr(ファイバー)」で、ここのリスティングには
・「5ドルで所定のメッセージを盛り込んだ腹話術人形の動画を作ります!」
・「5ドルで野良仕事なんでもやります!」
・「5ドルであなたのために妹が歌います!」
なんてのに混じって、
・「5ドルでTwitterのフォロワーを○○人増やします!」
というのがアルアルアルアル、「Twitter」で検索するといくらでも出てきます。日によって変動しますが、「○○人」のところは400人から2,000人、17,000人、20,000人超など。見出しには「パスワード不要!」、「7時間以内!」、「本物に見える!」など殺し文句が並んでますね。魚心あれば水心...。
つまり今はPayPalで5ドル送金して数時間から数日待つだけで誰でもクリス・タッカーより多くのフォロワーを確保できる、というわけ。
そうです、『ラッシュアワー』でジャッキー・チェンと共演した俳優さん。あのクリス・タッカーよりフォロワー多いんだから、もう人生向かうところ敵なしですよ!