この記事は2012年2月9日公開のものを再掲載しています。
みんなメニュー開くとどこを先に見る?
レストランの業界では長年「右上コーナー」が真っ先に視線が集中するゾーン(英語でスイートスポット)とされてきました。よく一番利幅の大きな料理をそこに持ってったりします。でもそんな目先のことでお客がコロッと操れるものなのかな?
レストラン業界で広く受け入れられ、コンサルタントも支持するメニュー構成の心理学は、こう。
メニューを手にとると客の目は真っ先に右手真ん中よりやや上に行く。そこを起点に右上のコーナーに進み、上をズイーッと左端まで見て、次に左手を上から下に読み進んで、最後に右下と真ん中の残った部分を見て終わる、というもの。
これはもはや業界の定石とも言うべきもので、NYに売れるレストランを次々開店している英国人キース・マクナリー(Keith McNally)の高級ビアホール「Balthazar」のメニューを英紙ザ・ガーディアンが数年前にチェックしてみた時にも、やっぱりこのスイートスポットに高マージンの「海の幸の盛り合わせ」(70ドル、115ドル)、「ロブスター半身」(23ドル)がドッカーンと載ってたんでございますよ。海の幸とくれば、お飲み物はとりあえずシャンパン?