デザインミュージアムが、第6回デザイン・オブ・ザ・イヤーの22候補を発表しました。今回は日常生活で役立つプロダクトにスポットがあてられています。
B&OのBeolit 12
AirPlayに対応したポータブルスピーカー。iPhoneやiPodなどの曲を無線LAN経由で再生できます。デザイナーはCecilie Manz。
チャイルド・ビジョン・グラス
自分でレンズの度を調整できる眼鏡です。途上国の12-18才くらいに向けて開発されました。デザインは、The Centre for Vision in the Developing WorldとGoodwin Hartshornによるもの。
Colalife
コカコーラは、その広い販売チャネルを用いてColalifeを配っています。中には経口補水塩や亜鉛サプリメントなどが入っています。ColalifeはボランティアによるNPOによって運営されています。デザイナーはSimon Berry。
カラーポーセリン
日本の伝統色を層を重ねて作った陶磁器。デザイナーはショルテン&バーイングスと1616/Arita Japan。
E-Source
途上国で小さな規模でリサイクルをするためのシステムです。E-Sourceは自転車の回転による分離器で、水を使って銅とプラスチックを分離します。そうする事によって、買い取り価格を20%あげる事ができます。デザイナーはHal Watts。
Faceture vace
このシリーズには、花瓶の他に照明やテーブルもあります。それぞれのオブジェクトは水ベースのレジンを手作りの型に入れて作られています。型は毎回手で調整されるので、同じものは1つとしてありません。デザイナーはPhil Cuttance。
Frederic Malle Travel Sprays
色が印象的なアトマイザー。女性らしさを表現しています。デザイナーはPierre Hardy。
ナイキ フライニットトレーナー
驚くほど軽いシューズ。ぴったりと足について、第2の肌のように感じられます。まさにランナーが求めていたシューズです。デザインはナイキ。
Kiosk 2.0.
ベルリンのカレー・ヴルスト売り場にインスパイアされてつくられたもの。スタジオから路上に飛び出した、3Dプリンタのステーションです。デザイナーはUnfold Studio。
LiquiGlide ケチャップボトル
ボトルの中に超ツルツルのコーティングをボトルに施したもの。コーティングに使われている材料は安全なものです。デザインはMITのDave Smith/Varanasi チーム。
リトル・プリンター
リトル・プリンターはニュース、パズル、友人のゴシップなどちょっとしたものをもたらすものです。スマートフォンで購読の設定をしておくとそれらの情報を集めて、タイムリーで美しい新聞を印刷してくれます。デザイナーはBerg。
リトル・サン
リトル・サンはここ2年間で開発されたもの。太陽光エネルギーによる電灯で、電力がないエリアで使う事が想定されています。デザイナーはOlafur Eliasson。
マジック・アームズ
マジック・アームズは3Dプリントで作られた補助具。
デュポン病院の整形外科部門が研究開発するWREX(Wilmington Robotic Exoskelton ウィルミントン・ロボティック外骨格)の一部です。WERXは筋肉が弱い人が腕を動かしたり、モノを持ち上げたりするのをサポートするものです。しかし、子供や幼児が使うには重たすぎました。そこで3Dプリントの技術を使って、WERXと同じ機能を持ちながら、25ポンドという軽さのマジック・アームズを完成させたのです。
デザインは、デラウェア州ウィルミントンにあるデュポン病院。
Palma
南部鉄器の老舗「及源」が作るジャスパー・モリソンがデザインしたキッチンウェア。ミニマルだけれど特徴的です。デザイナーはジャスパー・モリソンとジャパンクリエイティブ。
オリンピック聖火台
高さ8.5m、重さ16トン。ロンドンオリンピックの聖火台は前回よりはるかに小柄で軽いものでした。しかし、聖火台の価値は大きさで計るものではありません。
この聖火台は204の花びらを模した銅の台からなっており、それぞれ開会式で各国の代表が運んできたものなのです。みんなで参加するオリンピックに相応しい聖火台でした。デザイナーは、Heatherwick Studio。
Papa Foxtrot Toys
木製のおもちゃ。世界の大型貨物船、エマ・マースク、アークティック・プリンセス 、TIアジアを模したものです。デザイナーは Postler Ferguson。
Plug Lamp
電源ランプとでも訳せばよいのでしょうか。PCに、スマフォにタブレットにデジカメに。沢山のものを充電しないといけない現代人にとっては嬉しい、足下にコンセントがついているランプです。(でもコンセントの形状的に日本向けでないのが残念。もしかしたら110V対応でもないかもしれませんね。)デザイナーは、Form Us With Love。
Replicator 2
MakerBotからでる第4世代、3Dプリンター。410立方インチ(約10.4立方メートル)の大きさのものを、簡単に速く作ることのできるツールです。デザインは、 MakerBot。
Switch Collection
フランス人デザイナー、インガ・センペがデザインしたスイッチ、コンセプト、調光器の盤です。1つでスイッチにも、コンセントにもなり、カバーをつけることで調光機にもなります。他にもユーザーによって使い方が変化する電気盤をシリーズでデザインしています。デザイナーは、Inga Sempe。
Surface Tension Lamp
表面張力ランプ。このランプはシャボン玉を膨らませることでLEDの周りを囲むシェードをつくります。LEDの寿命は5万時間なので、3万個ほどのシャボン玉が作られる予定です。デザイナーはFront。
Tekio
にインスパイアされたランプ、Tekio。名前も日本語の適応から取っています。モデュールを組み合わせるとことで空間に合わせた照明とすることができます。デザイナーは Anthony Dickens。
W127 Lamp
ベルリンを拠点とするプロダクトデザイナー、ディーク・ウィンケルがデザインしたデスクライト。プラスチックだって、金属や木の様に固くて触り心地がいいんだよ、というライトだそうです。デザイナーは、Dirk Winkel。
以上、22点でした。
どれも素敵な作品ばかりですが、どれが選ばれるんでしょうか? 是非、予想してみてください。
mio(米版)